FERTCG外伝特集

 どうもこんにちは、so-toです。
 3弾に引き続き、今回も製作に携わることになりました。

 今回は発売が間近に迫った、FERTCG外伝『選ばれしもの』 の特性やルール上の注意点などについて、解説・紹介していこうと思います。
 さて、今回の収録カードは下記の5種類に分けられます。それぞれについて簡単に説明していこうかと思います。

1.再録カード

2.一部能力が付与されたカード

3.ルール改正後のテキストを記載したカード

4.今回新たにルールを改正するカード

5.新規カード



1.再録カード(オルエン、リンダ、スリープの剣など)

【残像】(気力X)
魔法カードで攻撃を行ってもリムーブしない。Xは魔法カードの「必要」分。
装備:オーラ
星のオーブ
攻撃時、消費チップを1にする。
支援:マリク
紋章能力
【運】(戦場外3)
紋章能力1つ無効
【魔】(手札2)
魔法ダメージ−2

 外伝の中心となるカードで、FETCGで作られた強力なカードをFERTCGに収録したものです。
 大会で見かけるカードも多いのではないでしょうか。テキストは、過去のカードと全く同じものとなっています。今まで過去の強力カードが入手できなかった方や、新しく始めた初心者の方には特にお勧めです。



2.一部能力が付与されたカード(シグルド、氷竜など)

【指揮】(気力2)
山札コストか戦場外コストを1枚軽減させる。重複可。
【再移動】(気力1)
行動後に移動可能。
指揮:★★
体格:★★★
装備:手槍
攻撃時、間接攻撃可能。
ボディリング
父:バイロン
妹:エスリン
子:セリス
所持スキル/能力
・追撃・救助
・捕獲

 過去に作成したユニットに、FERで新たに作られた能力などを付与したカードです。
 能力が付与されたりしているぶん、主に過去のカードより強化されています。
 ちなみに、ここに該当するのは全てユニットカードです。
『ユニットカードは同じ名称でも別のカードとして扱う』ので、過去のカードに能力が付与されるわけではないことに注意してください。

例:FETCGの「AN-001シグルド」と外伝に収録される「RA-002シグルド」は、外伝側が【指揮】の能力を所持している以外は全く同じ能力を持っていますが、「AN-001シグルド」を使用した時に【指揮】の能力を持つようになるわけではありません。



3.ルール改正後のテキストを記載したカード(ティルフィング・光のオーブ・闇のオーブ)

この武器は「シアルフィ家」のユニットにしか付与できず、フィールドに1枚しか出せない。
この武器・魔法を武器選択した攻撃宣言時、準備セコンド中「サプライズ」【紋章能力】を使用できない。
この武器で攻撃した場合、反撃で受けるダメージ−3。

【象徴】
手札から山札に戻し、使用済みチップ2枚を未使用チップにする。

 FERTCGで過去にルール改正を行い、テキストの内容を変更したカードを収録しました。
 公式ホームページ上のルールから確認できる【FERTCG新裁定】に則ったテキストなので、プレイ時の混乱を避けることが出来ると思います。
 ちなみに、収録枚数の関係上収録できませんでしたが、ティルフィング以外の12神器・ロプトウスでも『この武器・魔法を武器選択した攻撃宣言時、準備セコンド中「サプライズ」【紋章能力】を使用できない』効果は適用されます。



4.今回新たにルールを改正するカード(マリク、ガーネフ、グラディウス、バルドの書、アイオテの盾)

【残像】(気力X)
魔法カードで攻撃を行ってもリムーブしない。Xは魔法カードの「必要」分。
装備:ドゥラーム
【闇の視線】(戦場外X)
攻撃時、ダメージ+(X−2)。
この効果を使用したダメージ計算では気力0以下にはならない。
Xは、攻撃目標に乗っている気力と同じ。
紋章能力
【守】(手札2)
攻撃ダメージ−2
【魔】(手札2)
魔法ダメージ−2

【残像】(気力X)
魔法カードで攻撃を行ってもリムーブしない。Xは魔法カードの「必要」分。
装備:エクスカリバー
【勇者の風】(戦場外4)
攻撃時、ダメージ+2。
支援:エリス
紋章能力
【速】(手札3)
後退して攻撃反撃回避
【魔】(手札2)
魔法ダメージ−2

 このカテゴリに所属するカードは、注意が必要です。
 これに該当する5枚のカードは、過去の同名カードは今回収録される新しいテキストに変更となります。「2.一部能力が付与されたカード」にて『ユニットカードは同じ名称でも別のカードとして扱う』として説明しましたが、ここに該当するマリクとガーネフに関しては、例外的に過去のカードに関しても修正を行います。
 外伝発売のタイミングで、ルールの新裁定を行い、「P049マリク」と「6-026ガーネフ」に対して外伝のテキストと同じ内容に修正する予定です。
 なお、修正内容は、画像を参照下さい。

補足:ユニットカード以外の「同じ名称かつ同じカードタイプ(武器カードやサプライズなどを指します)のカード」は、ルール上同じカードとして扱います。効果や能力が違う場合は、全て新しいものに準ずる形になります。



5.新規カード(ヨハン、ヨハルヴァ、デルタ・アタック、渡河作戦など)

 皆さんお待ちかねの新規カードの紹介です。
自軍ユニット1体を対象とする。
対象ユニットと同じ国勢もしくは同じ兵種の自軍ユニット2体を、対象ユニット以外の行動可能状態のユニットから選び、待機状態とする。
そうしたとき、与えるダメージ修正を+5する。

 このカードは、トライアングルアタックを他のユニットの組み合わせで使用したいという要望から作成されました。使用条件を緩和した代わりに、効果も少し控えめに調整されています。
 国勢または兵種が同じユニットを3体集めると、対象ユニットの攻撃がものすごくなります。その代わり、他の二人は行動することはできません。
 なお、敵を3人で囲んだりする必要はないのでご注意を。

 さて、このカードを収録するにあたり、外伝のセット内に対象となるユニットグループを設けようということになりました。その結果収録が決定したのが、ドズルの「ヨハン、ヨハルヴァ、ブリアン」です。
 ヨハンとヨハルヴァは新規カードとしての登場なので『デルタ・アタック』がボツになっていたら、一緒にボツになっていたことでしょう・・・
 他にも「シアルフィ」「アカネイア」「アリティア」「司祭」が今回のパックだけで実現可能です。


効果を以下の3つから選択する。
自軍ユニットの指揮Lvの合計値が4以上だった場合、消費チップを−1し、すべての効果を好きな順で使用してもよい。
1.使用済みチップ5枚を自未使用チップ置き場へ置く。
2.自軍ユニット1体の状態異常(スリープ・サイレスなど)を回復する。
3.場にいる自軍ユニットの数の枚数だけ山札のカードを見て、好きな順に置き直す。
この名称のカードは、1ターン中に1度しか使用できない。

 この効果を見て、「どこかで見たことあるような効果だな」と思いませんでしたか?
 それもそのはず、選択できる効果それぞれに元となる効果が存在します。
 1番目の効果は「R2-065 国力回復」です。チップを補助する定番効果です。
 2番目の効果は「3-093 覚醒」スリープ対策として実績のあるカードで、スリープの剣だけでなく杖にも対抗できるのが特徴です。
 3番目の効果は全く同じ効果はありませんが、「6-099 ウォッチの杖」に近いです。

 さて、「軍師の的確な指示によりあんなことやこんなことが!」ということで原案が出されたのですが、問題になったのが、どこまで使い勝手を良くするかでした。
 当初は消費チップを2にして国力回復や覚醒の完全上位互換にすることを考えていました(国力回復と覚醒の消費コストは2)。
 というのも、国力回復は赤の宝玉などの消費チップ代替カードに押されぎみでデッキに入りにくく、覚醒も状態異常の杖が入っている相手でないと使いどころが少ないため、最近の大会ではあまり見かけないカードだからです。

 しかし過去のカードの存在価値を0にしてしまうのも忍びないですし、複数の効果から選択できる分強くなっているということで消費チップ3で落ち着きました。
 ただし、一定条件を満たした場合により強力になる効果が追加されました。
 場にいる自軍ユニットの指揮レベルの合計が4以上になると、途端に異常なほどのコストパフォーマンスを発揮します。爆発力のあるぶん、魅力的なカードに仕上がったのではないでしょうか。
 条件はそれほど厳しくないので、お手元にあるカードの指揮Lvを確認しておくことをお勧めします。

 なお、指揮Lvとは『指揮Lv:★★』など★の数で表しているものを指し(左の例では2)特殊能力【指揮】は無関係です。【指揮】を持っていたとしても指揮Lvには換算されませんのでご注意を。

 以上、ざっとではありますが、FERTCG外伝『選ばれしもの』の紹介でした。
 ここで紹介した以外にも新規カードはありますが、それは発売してからのお楽しみということで、もう少しお待ち下さい。
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